次世代のがんプロフェッショナル養成プラン

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兵庫県立大学看護学研究科看護基礎科学分野がん看護学専攻(高度実践看護師コース)では、平成19年度よりがんプロフェッショナル養成プラン、平成24年度よりがんプロフェッショナル養成基盤推進プラン、平成29年度より多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン、令和5 年より次世代のがんプロフェッショナル養成プランの助成により、がん看護専門看護師の育成およびキャリア開発のために、各種講義・セミナーを開催しています。

4 期(R5.7)から次の2 コースを中⼼にしてがんのプロフェッショナル⼈材の育成を始めました。

個別化医療に対応できるがん看護高度実践看護コース(修士)

このコースでは、がん看護専門看護師として、がん医療の中で複雑な臨床判断能力を行い、治療に伴う有害事象への予防的介入、終末期医療を担う人材を育成、特に、ゲノム情報を用いたがん医療、医療ビッグデータに基づく個別化医療、がん予防を推進できる能力を備えられるよう強化します。
がん医療において、看護の役割を拡大して臨床判断やアセスメントを行い “ケア技術”の視点で医療を実施することができるAPN (CNS)を育成し輩出することができ、治療中の身体生活のマネジメント能力の向上によって治療中の患者のQOL 向上、治療完遂率の向上、ゲノム情報に基づく個別化医療やがん予防への介入効果を期待できる人材育成を目指しています。

新たなケアモデル開発者養成コース(博士)

このコースでは、人の健康や病に関する反応を学際的な視点で捉え、健康や病に取り組む間の力や看護の専門的介入方法に関する研究能力を養います。看護者として、対象者との間で築きあげてきた実践知を基盤に、看護ケアとしての技術開発に貢献できる人材を育成します。

新規性:
がん患者の反応を諸理論に基づき学際的な視点でとらえ、がん患者のセルフケア能力を最大限に発揮できる看護介入方法の開発を行う。近年、ゲノム情報に基づく個別化医療、がん予防が推進される中で、当事者のセルフケア能力へ働きかけ健康を維持することができれば、医療費の削減に繋がるため、先駆的な教育として位置づけることができる。

独創性:
がん医療における課題を学際的な視点で捉え、医学、理学、工学、心理学、看護学等の学問分野を統合して、学問横断的にInterdisciplinary Research が行える人材を育成することが特徴

この他、修了⽣を中⼼に、教育・研究機関や臨床で活躍する看護師をはじめとした医療者を対象にしたインテンシブセミナーも数多く⾏っています。

<これまでのがんプロ>

兵庫県⽴⼤学看護学研究科は、第1 期からがんプロに参加しています。この間、がんの専⾨医療者の育成を⽬的としたさまざまなイベントに参加したり、企画したりしてきました。

第4 期「次世代のがんプロフェッショナル養成プラン」からは、特にゲノム情報を⽤いたがん医療、医療ビッグデータに基づく個別化医療、がん予防を推進できる能⼒を育成するための⼤学院教育を強化し、臨床看護師を対象としたインテンシブセミナーの企画を多数予定しています。