OCNSの最近の活動です。

2021年度(冬期) コロナ禍の中で考えるがん看護(16名参加)

Zoomでオンライン形式での開催となりました。大学病院勤務者、緩和ケア病棟勤務者、がん専門病棟管理者から、コロナ対策やコロナ患者への対応などについて、所属する病棟での体制、ご自身の置かれている状況、現在抱えている問題などを中心に発表頂き、その後、ディスカッションを行いました。出席者の方からの臨床で悩まれているお話なども聞くことができ、参考になったり、共感したり、重要なポイントの再認識できるお話がたくさんあり、修了生の情報共有の場として多くの貴重なお話を聞くことができた時間となりました。

2019年度(冬期) アドバンス・ケア・プランニングの実際・事例検討(23名参加)

  • 木澤 義之先生(神戸大学大学院特命教授)をお迎えして、「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン改訂」の中にアドバンス・ケア・プランニング(ACP)が盛り込まれた背景について説明がなされ、ACPの定義、ACPの効用、問題点、使用にあたっての注意点などのお話でした。ACPを医療・ケアの現場において実際に進めていく上では、患者・家族の準備性の評価が重要であることや本人が意思決定できなくなった際に、本人の価値観が十分に反映された意思決定に至るよう代理意思決定者と決定を共有していくことの重要性が説明されました。また、海外で使用されている「重篤な病気を持つ患者との話し合いの手引き」も紹介された。後半は、実際の事例を用いACPの視点を基に討議が行われました。

2019年(春期) 診療報酬「がん患者指導管理料1」算定におけるOCNSの活動(11名参加)

  • 修了生の方を講師として、がん患者指導管理料1算定におけるシステム化をどのように構築してきたかをOCNSとしての活動としてご講義いただきました。相談内容・実践のデータベース化、OCNSの介入タイミングの検討、医師や外来・病棟看護師との連携・調整、コストを含めた患者への説明などがあり、特に相談内容・実践のデータベース化は、関わるポイントの焦点化、突発的な対応の削減、実践内容と成果の明確化、課題の明確化などにつながり効果的であることが説明されました。また、がん相談の副次的効果として加算を理由に医師と協働の機会が増え、介入内容と効果を共有する場が増えたことや様々な診療科と関わることでコンサルテーションを受けやすい状況に変化したことなども示され、今後の課題として実践の質の維持・向上、後任の人材育成、患者家族にとってアクセスしやすいシステム化などが示されました。